相変わらずの布陣ですが……

結局、何を聴いているかという話なんですけどね。

 

バッファロー・スプリングフィールドBuffalo Springfield

バッファロー1stだが、これが飽きるほど聴いているにもかかわらず、週に2、3回は聴きたくなる。

乾いたメロディ、多彩なアレンジ、美しいハーモニー、楽器の音の良さ、どれをとっても一級のアメリカンロックとしか言いようがない。

朝でも夜でも聴けるのがすごい。

 

②同『Last Time Around』

バッファローにおける『ホワイトアルバム』。

才能のきらめきがほとんど角を丸められることなく配置された本作は、確かに散漫かもしれないが、楽曲の強さがすごい。

特に「four days gone」には、バッファローの何たるかが全て詰まっている。

 

加藤和彦『あの頃、マリー・ローランサン

もう何年ヘヴィローテーションしているのか、今朝も聴いてしまった。

加藤和彦という人は才能がありすぎるゆえか、自身を取り巻く環境の変化がもろに作品に反映される人だが、この時期の加藤は、自身の才能と最も親和性の高い状況にあったと思う。

ソロミュージシャンとしての身軽さと、マエストロとしてプレイヤーを自由に選びながら音作りを進めるという贅沢さが、この到達点に至らしめた。

もう日本語のポップスでこんなアルバムは二度と生まれないだろうことを思うと、歴史そのものを垣間見ている気分になる。

 

ペイヴメント『Slanted and Enchanted』

高校時代に聴いていたアルバムだけを集めてプレイリストを作成したのだが、その中で収穫だったのがペイヴメントの1st。

聴けば聴くほど、曲の完成度の高さと奇跡的な演奏の数々に唸らされる。

ここまで“匙加減”だけで勝負した作品はそうそうないだろう。

極めて野心的な試みが成功しているがゆえに野心を一切感じさせないという境地に至った名盤。

 

⑤エコーベリー『 Everyone's Got One』

これも高校時代プレイリストからの再発見。

とにかくバランスの良い作品で、バンドの状態と時代背景がかみ合って生まれた、これもまた再生産不可能な奇跡の一枚。

繊細と大胆を両立させ、メンバーの最盛期を見事に切り取って収めた作品だけが持つ勢いと切なさがいい。

 

アル・クーパー、マイク・ブルームフィールド、スティーブン・スティルス

『Super Session』

さらに高校プレイリストから。

ここに収められたブルームフィールドのギターほど、59レスポールの音を惜しみなく聞かせてくれるレコードはない。

レスポールって、マーシャルで弾いてももちろんいいんだけど、やっぱフェンダーのアンプにつなぐのが一番いい音するよね。

改めて聴き込んでみると、オーバーダビングが意外なほど少なくシンプルなのだが、音が厚い。

アレンジャーとしてのアル・クーパーの才が見事に開花している。

あと、エディ・ホーのドラムの音が気持ちいい。

何十年も聴き続けられるのは、とにかく各楽器の一番いい音が詰まっているからなのだろう。